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音を創るということ

昔々、誰かに、すべての音は正弦波で出来ているんだよと聞いたことがあります。へぇ~と思ったけど、すぐに忘れた。

ヤマハがデジタルシンセサイザーDX7を発売した時、このことを思い出しました。でも、それよりも、16音ポリフォニック、61鍵キーボード、MIDIという仕様と、すごい価格の方に驚いたのです。高いけど安いということで、清水の舞台から飛び降りるつもりで(まさしくピッタリの言葉)買いました。

アナログ・シンセサイザーの知識しかなかったので、VCO、VCF、VCAなどというワードをオペレーティングガイドブックで探したのですが見つからず、代わりにアルゴリズム、オペレータ、キャリアというワードが頻繁に出てきました。

取扱説明書類はリンクはしませんが、ヤマハが置いてくれています。
キーワードは、YAMAHA、DX7、取説、オペレーティングガイドブック
このシンセサイザーはちょっと違うなと感じたのは、「弦楽器独特の弦をこする感触を表現する」というフレーズで、そのためにモジュレータを操作して創り出していました。今なら、デジタルサンプリングで表現するのでしょうが、FM音源というベースでやっていることに新しいものを感じたのです。

このパラメータを操作するためのMIDIコントローラを製作しました。イメージはオペレーティングガイドブックの17ページにあるイラストです。つまみはイラストほど多くないですが、市販品では適当なものがないので自作することにしたのです。数回に分けて回路とプログラムを説明することにします。

■MIDIコントローラの仕様
簡単に説明すると、DX7のVOICE パラメータをつまみでリアルタイムで操作できます。MIDIコントローラというよりもボイス エディターと言ったほうがいいかもしれません。

●A5サイズ
演奏をしながら操作できるということを意識すると、ケースの大きさはA4やB5サイズはちょっと大きすぎます。逆に装備するつまみの数からB6サイズでは小さすぎました。
●電源アダプター DC9V
調べたかぎりでは、エフェクターや電子楽器はDC9V入力が多いみたいです。
●VOICEパラメータ入力に対応
取扱説明書のMIDI DATA FORMATを見ると、1音色のバルクデータとして156種類の共通Voiceパラメータがあります。さすがにすべてのパラメータのつまみを用意するのはしんどいので、OP1〜6(p=0〜20がOP6です)の一種類とピッチエンベロープジェネレーター(p=126以降)が操作できるようにしました。
●つまみ 42個 スイッチ6個
つまみは右回転で増、左回転で減となります。パラメータ個々にその範囲内の数値を設定出来るようにしています。たとえば0から99までとすると、99を越えたり、0を下回ることはありません。
スイッチはOP1からOP6を入り切りするためのものです。操作時に編集しているオペレータ以外のオペレータを入り切りする場合が頻繁にあるのでスイッチにしました。
●MIDI端子
MIDI OUT、IN、THRUの3個の端子を用意しています。 INとTHRUは今後の機能拡張用に考えています。   

■レイアウト
DX7のVOICE DATA LISTの配列になるべく合わせています。
一番上の段(行列でいうと一行目)がスイッチで、オペレータ1〜6のひとつを選択しON・OFFを操作します。(実はこの部分には問題がありました)
Layout_of_Panel.png
このレイアウト図はLibreOfficeのDrawで描きました。LibreOfficeはいいですね。無料ですもの。










2行目がLFO関連
3行目、4行目がピッチ・エンベロープ・ジェネレーター
5行目がモジュレーション・センシティビティ
6行目からがオペレータ関連です(カタカナ書くのつらい)
そうそう、4行2列目は空白ですが、メニュー項目を割り当てようとしています。8ビットのデータ構造なので、256種類のメニューが可能です。パラメータの転送なんかを定義しようとしています。
インスタント レタリングでケースに印字すればそれらしくなりますが、透明プラスティック板に印字してオーバーレイ方式にすれば再利用できます(貧乏くさいかな)。

さぁ、I.W.ハーパーを強炭酸で割ったのを飲みますか。


※このブログで書かれた内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますので、予めご了承下さい。

タグ:DX7 MIDI
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